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ISO感度の基本
【デジタルカメラの基礎講座(第11回)】

ISO感度の基本 【デジタルカメラの基礎講座(第11回)】

前回のデジタルカメラの基礎講座では、露出の三角形の2つ目「絞り値(F値)」について説明しました。

続いて、露出の三角形の3つ目は「ISO感度」です。シャッタースピードや絞り値は、目で見て分かる物理的な変化がありましたが、ISO感度はそうではありません。

ISO感度とは?

ISO感度とは、デジタルカメラが光をとらえる能力を表す値です。撮像素子(イメージセンサ)に当たった光を明るくするか、暗くするかという後処理をします。ISO 100、ISO 200、ISO 400……というように表されます。

ISO感度を変えると「明るさ」が変わる

ISO感度を上げると電気信号が増幅し、明るくなります。

例えば、夕暮れの暗い状況で撮影する場合でも、ISO感度を上げればフラッシュを使わなくても夜の雰囲気を写すことができます。ただしデジタル処理なので、明るくすればするほどノイズが多くなり画質が悪くなります。

反対に、ISO感度を低くすると暗くはなりますが、ノイズが少なくきれいに写ります。

きれいに撮影するには場を明るくする

つまり、きれいに撮影するためにはISO感度は低いに越したことはありません。ただし画が暗くなってしまうので、明るい時間帯に撮影する、屋内ではなく屋外で撮影する、もしくは照明を使用する、というように場を明るくする必要があります。

お客様から「照明を使う理由は何ですか?」「(屋内の撮影の場合)照明なしで撮影できませんか?」と聞かれることも少なくありません。

もちろん照明がなくても撮影はできますが、屋内はとても暗いのでISO感度を上げなければならず、そうするとノイズが出てしまいます。照明を使えばカメラを「よりきれいに撮影できる設定」にして撮影ができるのです。

SONY α7S IIは暗いところに強いカメラ

ISO感度を上げてもノイズが出にくいカメラとして有名なのが「SONY α7S II」。このカメラのISO感度の上限は409600(通常のカメラは32000〜102400)で、桁違いに暗いところに強いです。

そのため星空や夜景、夜のお祭り、照明がない部屋などもきれいに撮影ができます。また、国際宇宙ステーション(ISS)の船外装着カメラにも採用されました。

もちろん「SONY α7S II」よりもきれいに撮影できるカメラはあるものの、暗いところの撮影には圧倒的に強いといえます。

次回予告

次回のデジタルカメラの基礎講座は露出の三角形のまとめ編です。撮りたい画を実現するために、3つの要素をどう組み合わせればいいのか、その設定についてみていきます。

▽デジタルカメラの基礎講座
第1回:基本的な構造と各パーツの特性
第2回:カメラの選び方。画質の良さは”3つの要素”で決まる
第3回:撮像素子とは?サイズが大きいメリット、デメリット
第4回:撮像素子「フルサイズ」と「APS-C」の違い
第5回:撮像素子のサイズ比較「スーパー35mm」が業界のスタンダード
第6回:画像処理エンジンとは?rawデータで撮影するメリットとデメリット
第7回:4Kってどういいの?映像の”解像度”とは
第8回:アスペクト比(縦横比)とは?
第9回:露出の三角形「絞り値(F値)」の基本
第10回:露出の三角形「シャッタースピード」の基本

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンで開催される月1会議でのプレゼンテーションや、社内研修をもとに記事を作成、更新します。

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