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まるで『ドラえもん』の世界!透明ディスプレイが映像の未来を変える

まるで『ドラえもん』の世界!透明ディスプレイが映像の未来を変える

パナソニックは、2019年4月9日(火)~14日(日)にイタリア・ミラノで開催された、世界最大規模の家電見本市『ミラノサローネ2019』のVitra社ブースに、透明ディスプレイのプロトタイプを参考出展した。

まずは写真を見てほしい。中央にある木製のフレームに支えられたガラスケースのようなものが、実は透明なディスプレイなのだ。

プレスリリースでは以下のように述べている。

電源を入れると鮮明な映像を映し出すディスプレイになります。基板やLEDなどはフレームと一体化させ、空間の中に美しく溶け込みます。

パナソニックは住空間価値の向上に向けて、世界的な家具メーカーであるヴィトラ社と検討を重ねてきました。

そして今回、パナソニックの先端技術とヴィトラ社が持つインテリアや空間デザインに対する知見の融合により生み出された数々のアイデアの中から、映像を空間に溶け込ませる提案として本プロトタイプをデザインしました。
——透明ディスプレイのプロトタイプをミラノサローネ2019のVitra社ブースに参考出展

デザインは、京都を拠点とするパナソニックのデザイナーと、北欧を拠点とするデザイナーであるDaniel Rybakken(ダニエル・ライバッケン)とのコラボレーションだという。

さて、このニュースを見て「ようやくか!」と思った人もいるだろう。

そう、日本では2016年に「CEATEC JAPAN 2016 (シーテックジャパン)」にて一度試作品が公開されているのだ。

その時のツイートを見てほしい。一見、ただのガラス戸から映像が配信されている。しかも、スクリーンに投影したようなものではなく画質も上々とあれば、「これは現実か?」と思わず頬をつねりたくなる。

その時の情報では、厚さ3mmのガラス状のパネルであり、扉や引き戸のガラス部分に取り付けることもできる。そのために、普段はインテリアとして溶け込みながら、必要な時にはタッチして起動することでテレビやパソコンのディスプレイへと早変わりするというものであった。

 

レシピや料理の情報なんかも棚に映し出される。これは未来、いや、漫画や映画、SF小説で見たような画面である。

最初の予定では2019年、つまり今年にも新規格の次世代テレビとして発売を予定している、というのだからこのまま順調に進めば映像を映し出す機器は子供のころ夢見ていた『ドラえもん』のような22世紀の世界へ突入するといっても過言ではないだろう。

詳しく見たい方はPanasonic『Milan Design Week 2019』のページに掲載されているのでぜひご覧あれ。

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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