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ヤマハが発売した『Nuendo 10』プレビュー

ヤマハが発売した『Nuendo 10』プレビュー

ヤマハは、2019年3月にサンフランシスコで開催されたGDC 2019(Game Developer Conference 2019)において、音楽制作ソフト『Nuendo』の最新バージョンを参考出展し、4月25日に新しいバージョンの『Nuendo 10』をリリースした。

ヤマハのプレスリリースには

今回は、ロケ収録した映像の音声をリファレンスとして、同時録音した音声ファイル群から読み込み可能な「フィールドレコーダーインポート」機能や、ビデオトラックの編集点を検出する「ビデオカットディテクション」機能を搭載し、映像制作における音響効果用の機能を強化しました。また、「Cubase Pro 10」で採用された音楽制作機能を搭載し、『Nuendo 10』独自機能との連携でMA作業を効率化したほか、ユーザーインターフェースやワークフローに改良を加えるなど、ポストプロダクションにおける業務効率も飛躍的に向上しています。加えて、32bit整数処理のオーディオインターフェースに対応したことで、高解像度の音声処理も実現しました。

と記載されている。

主な新機能は以下となっている。
・フィールドレコーダーインポート
・ADMインポート
・ビデオカットディテクション
・VoiceDesigner
・Doppler
・dearVR Spatial Connect 対応

また、以下の機能がメンテナンスアップデートにて近日追加予定だという。
・ビデオレンダリング
・キューシート書き出し
・ARA対応

Nuendo 10/R -通常盤-の価格は¥108,000(税込)となっている。また、3月13日以降に前バージョンを購入した人は、無償アップデートの対象となるとのことだ。

どうして9じゃないの?

Nuendoは9を飛ばして『Nuendo 10』としてリリースする。ヤマハの子会社であるスタインバーグは音楽制作ソフト『Cubase』をリリースしてきた。『Cubase』は9.5までリリースしてきたが、途中からNuendoエンジンを使っている。

今回からNuendoはCubaseの高級バージョンという認識で作られており、GUIなどCubase寄りにわかりやすさを優先されているように思える。そのためなのか9を飛ばして10となっている。

Nuendo 10の主な特長

1.ポストプロダクションや音声編集の作業効率を飛躍的に向上させる新機能

スタジオ外のさまざまな場所で行うロケ収録において、撮影と並行で同時録音した音声ファイル群から編集後の映像音声に合わせた条件検索でプロジェクトに読み込む「フィールドレコーダーインポート」機能や、ビデオトラックにある映像内のカットの切り替わりを検出してマーカーを入力する「ビデオカットディテクション」など、MA(音声編集)作業の効率化に焦点を絞った実用的な新機能を搭載しました。

ビデオカットディテクション

2.「Cubase Pro 10」の音楽制作機能を搭載し、ユーザーインターフェースも強化

ボーカルだけでなくナレーションをも解析し、言葉の間や訛りによる音程の調整を可能にする「VariAudio 3」や、デジタルミキサーのシーン機能のようにタイプの違うMAミックスを瞬時に切り替え、すばやく結果を比較できる「MixConsoleスナップショット」などの「Cubase Pro 10」で採用された音楽制作機能を搭載しました。

また、『Nuendo 10』独自の機能と連携することで、MA作業をさらに効率化します。加えて、GUIの刷新やHiDPI(高解像度)ディスプレイ対応など、操作性や視認性も向上しています。

3.エンジニアの創造性と発想力を高める新エフェクトを多数追加

フォルマントを保ったピッチ変化やロボット音声などボイス加工に特化したパラメータを備えるプラグイン「VoiceDesigner」や、ドップラー効果を作る「Doppler」、非対称波形のディストーションが得られる「Distroyer」を新たに搭載しました。

また、IRリバーブ「REVerence」に20種類のビンテージアナログ/デジタルリバーブを追加するなど、エンジニアリングの幅を広げる新エフェクト群を備えています。

VoiceDesigner

Doppler

4.Dolby Atmos制作におけるイマーシブオーディオ対応強化

サラウンドパンナープラグイン「VST MultiPanner」を搭載し、イマーシブサウンドに対応しています。『Nuendo 10』では、その内Dolby Atmosで活用される3Dパンニング情報を伴ったマルチデータ「ADM」ファイルの読み込みが可能になりました。

5.32bit整数に対応し、高解像度のオーディオ信号を正確かつ明瞭に録音再生

『Nuendo 10』は、スタインバーグ オーディオインターフェース「AXR4T」などの、32bit整数処理のAD/DAとオーディオ伝送に対応した機器と接続することで、高音質をそのままに入出力し、録音再生が可能となる32bit整数オーディオバスを搭載しています。

また、内部には64bit浮動小数点オーディオエンジンを備え、高分解能な音声処理を実現します。

映画、テレビ、CMやゲームなどのオーディオを効率的に制作するソフトフェア『Nuendo 10』音声編集における作業効率を向上させる新機能群を搭載し、32bit整数オーディオにも対応

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
大学卒業後、複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。物覚えは悪いが好奇心だけは人一倍強い。

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