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スマホでの映像や動画の作り方(編集編)

スマホでの映像や動画の作り方(編集編)

今や映画でもスマホを使って撮られたものが出てきている。前回、スマホで映像や動画の制作をするには撮影するアプリと編集するアプリが必要であることを紹介した。撮影するアプリでは『Filmic Pro』を筆頭に、自撮り用カメラアプリでも対応が可能であることを述べた。

では、撮影した素材をもとに編集をするにはどうしたらいいだろうか? 今回は代表的なアプリを4本に絞って紹介しよう。

Adobe Premiere Rush

Adobe Premiere Rush

より本格的に動画編集をしたいのであれば『Adobe Premiere Rush』がおすすめだ。こちらも初級者から上級者まで満足できるような仕組みとなっている。

その答えは、「プロモード」と呼ばれるこだわり派の満足の設定群と、SNSへの投稿も簡単にできるようになっていてYouTuberでも絶賛する方が多いというライト層へのアプローチ両方を兼ね備えていることだ。

一言でいえば、Premiere Pro CCの高性能さと使いやすさをいい塩梅で落とし込んだアプリというわけだ。

しかも、エクスポートが3回以下なら無料で利用できる点も大きい。それ以上利用する場合はアップグレード(有償)することにより、無制限で共有できる。

もちろん、Clipと同様にPCの『Premiere Pro CC』に送っての画像編集もできる。

まだ発売されて長い時間がたったわけではないので、細かくみていくと痒いところに手が届いていないというかいくつかの不満点はある。それでも期待値は非常に大きいソフトである。5月下旬についにAndroidでも発売になったのでぜひ触ってみてほしい。

Adobe Premiere Rush(App Store内)
Adobe Premiere Rush(Google Play内)

InShot

InShot
まだAdobeが動画編集アプリに力を入れる前から存在していたと記憶しているアプリ。Instagramの連携に特化している。InShotはInstaShot社が開発したもので、そもそもInはInstagramのInなのだ。

というわけで正方形型の動画が制作できる。このアプリが人気になった理由は、直感的にわかりやすい操作性で動画が作れることだ。かく言う私も最初にスマホで動画を作ったのはこのInShotであった。

トリミングを音楽もエフェクトもボタン一つでできるので、手軽にそれっぽいものが誰でも作れてしまう。有料のPro版では素材の提供なども行っている。

InShot(App Store内)
InShot(Google Play内)

iMovie

iMovie

名前の通りAappleが作った動画アプリ。iPhoneにバンドルされているので何だかわからないのだけど触ってみたという方も多いだろう。

アプリ版は操作にちょっとクセがあるものの、さすがにAppleのアプリだけあって一通りのことが簡潔にできるようになっている。特徴的なのは「ムービー」と「予告編」どちらを作るか選ぶところからスタートするところ。

アプリのウリも誰でもハリウッド映画の予告編のようなものが作れると題したもので、オリジナル音楽なども用意されている。結婚式の二次会などでちょっと他人と差をつけるにはいいのかもしれない。

PCでも同名のソフトウェアはMacを買えばバンドルされており、Adobe Premiereと並び定番として知られるほど人気があるもの。パソコンでWindowsを選ばない理由はiMovieがあるから、という方も少なくなかった。また、4K対応となっている。

iMovie(Appe Store内)

Quick GoProビデオエディタ

Quick GoProビデオエディタ

InShotと同じく老舗の動画アプリ。GoPro社が提供しているということもあって、アクションカメラGoProとの相性が非常にいい。

Quickは非常にお手軽に動画を作ることができるアプリで、その秘訣は「テンプレート」機能にある。つまり、自分は動画に入れてみたい素材を選びさえすれば、あとは勝手にそれっぽくしてくれるわけだ。

お手軽であるという一方で自由度は高くないが、一通りの機能は兼ね備えているので、とりあえず他のアプリで素材をある程度調理して、Quickに入れてから最後は自動で編集するという風に、アプリを横断した使い方もいい。

Quick(App Store内)
Quick(Google Play内)

まとめ

以上、4本のアプリにしぼって紹介した。これ以外にも優れたアプリはたくさんあるのだが、まずはこれらのアプリを触ってみてほしい。かつて、動画や映像づくりは非常に敷居の高いものであった。

しかし、今は誰でもある程度レベルの高い映像が作れる時代だ。映像づくりの魅力に触れる機会が多くなることは、業界の人間にとっても素直に喜ばしいことだ。

関連記事:スマホで映像や動画制作ってできるの?(撮影編)

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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