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ダサ良いミュージックビデオ

ダサ良いミュージックビデオ

エレファントストーンの竜口です。

過去の記事に「あまりにださすぎるミュージックビデオ4選」というものがありました。確かに、ダサいミュージックビデオは世の中にあふれています。

わざとダサい風に作って、スベり倒しているものもあります。だけどそのなかでも、「すごくダサいけどなんか良いね!」というものも少なからず存在します。そんな「ダサ良い」ミュージックビデオをご紹介します。

Biz Markie – Just A Friend

そもそもアーティストの曲調やキャラクターなどを踏まえて、MVもダサく作るという戦略はある思います。ビズ・マーキーもそうです。

ギャングスタなどとは程遠い愛くるしいルックスと調子外れの声、キャッチーなメロディ。これらの要素に、このMVのダサさはガッチリと噛み合っています。

特に冒頭の、談笑から急にラップが始まるカットつなぎは、初めて見たときは鳥肌が立ちました。

これほど力強い、MVの曲入りは他に見たことがありません。

Khruangbin – Evan Finds The Third Room

ダサいを狙って、スベってるだけのMVはたくさんありますが、これはずっと面白い。おばちゃんがパントマイムでフラフープをするっていうワンアイディアなのに、最初から最後まで面白い。

国境を軽く飛び越える普遍的な面白さがあります。

ちなみにグループ名はクルアンビンと読みます。今年のフジロックにも出演するイケイケのファンクバンドです。ビジュアルもかなりかっこいいです。

森高千里 – 私の夏

ダサいMV界には「合成もの」というジャンルが確立しており、量産されていますが、森高千里のそれは他の追随を許しません。とことんダサいです。

明らかに安っぽい合成に、フリー素材かな? という背景を使っていますが、ただ、おそらく制作者に視聴者を笑かそうなどという意図はありません。

ケレン味はありながら嫌味がなく清々しいのは森高千里のMV以外に知りません。

最近、セルフカバーとして昔の楽曲を歌い直したMVがYouTubeにたくさん挙げられていますが、これを観てもらうと、いまなお「合成もの」のトップランナーとして走り続けていることがわかります。

森高千里 – ザ・ストレス (ストレス 中近東バージョン)

森高千里はダサ良いMVの宝庫ですが、一つだけ挙げろと言われればこれです。

森高千里をアイドルとして可愛く映すという基本条件をクリアしつつ、楽曲の世界観を最大限にダサく表現できています。カメラ、編集、芝居、キャスティング、どこをとっても素晴らしいです。

森高千里って「ザ・ミーハー」とか「ザ・森高」とか、「ザ」をつけがちですけど、これもダサ良いですね。

「ダサ良い」のニュアンスわかっていただけたでしょうか

「ダサい」と「ダサ良い」は紙一重です。森高千里のMVのなかにも、楽曲は最高なのに擁護できないほどダサいMVはあります。しかし、そういった幾多のダサいのしかばねを乗り越えてダサ良いは生まれているのかもしれません。

まだ見ぬダサ良いMVはたくさんあると思います。いずれタモリ倶楽部で特集してほしいです。

この記事を書いた人

竜口昇
エレファントストーンのディレクター。1991年 福岡県生まれ。

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