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映像のクオリティが格段に上がる「ナレーション映像」の制作の流れ

映像のクオリティが格段に上がる「ナレーション映像」の制作の流れ

こんにちは! エレファントストーン ディレクターの山口です。

ナレーションが入った映像って「なんかわかりやすい」ですよね。でもなぜナレーションが入るとわかりやすいと感じるのでしょうか?

今回は、テレビ番組とPR映像制作あわせて約10年務めた私が、映像にナレーションを入れるメリットと、その一般的な作り方を簡単にまとめてみました。

ナレーションを入れる3つのメリット

1:聴覚=五感を多く使うので記憶に残りやすくなる

手で書くだけの勉強よりも、声に出したり、耳で聴いたりしながら勉強すると覚えやすいと言われているように、五感を多く使うと記憶に残りやすいと考えられています。

15秒の短いテレビCMで、必ずと言ってもいいほどナレーションや役者のセリフが入るのも、短い時間で記憶に残しやすくするためであると考えられます。

2:イメージを与えやすくなる

例えば、こちらの文。
「大谷選手、9回2アウトから、逆転のサヨナラホームランを打ちました。」

目で見て読んだ場合と、アナウンサーの抑揚のついた実況の音声で聞いた場合。どちらが興奮を感じやすいですか?

次に、こちらの文。
「お母さん、いつもありがとう」

目で見て読んだ場合と、3歳の子供のおぼつかない声で聞いた場合。どちらが心を揺さぶられやすいですか?

音声の効果……説明はいりませんね。

3:関心がうすい情報でも抵抗感が少なく伝わる

こちらの画面、ナレーションなしに文字だけが10秒出てきたとします。

(例1)
一時1ドル110円台 6年1か月ぶり。

今日の東京外国為替市場は、アメリカ経済の先行きへの期待感から、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、6年1か月ぶりに、1ドル110円台まで値下がりしました。

もともと為替に関心が強い方は気にならないかもしれませんが、そこまで関心がない方は、読むのに少し抵抗がありませんでしたか?

では、次にこちらの画面を、文字と一緒にナレーションで(例1)の説明文を読んでもらった場合

(例2)
今日の東京外国為替市場の動き
一時1ドル110円台 6年1か月ぶり。

(例1)より、抵抗感が少なく情報を受け取れませんでしたか?

同じ情報量でも、文字量が少なく伝えられるので、見る人にシンプルな印象を与え、抵抗感少なく情報を伝えられます。

1点、ナレーションの注意点も紹介しておきます。

地下鉄や公共の交通機関の移動中に見てもらうことを狙った動画や、街の大画面の映像広告など、そもそもナレーションが聞きずらい場所で動画を見る機会も増えています。

その場合、下に字幕を加えて制作する工夫が必要になります。

では実際どうやって、ナレーション動画が作られているのか紹介します。

ナレーション入り動画の制作の流れ ※PR動画の場合

▼ナレーションを入れたコンテを作成

「コンテ」や「ナレーション原稿」などともいわれる、映像のイメージ(静止画)と実際に読み上げるナレーションの文が入った原稿を作成。

映像に入れる情報量、情報の順番、言い回しなどをお客様と擦り合わせていきます。

▼仮のナレーション音声を入れて映像の編集

完成する動画をお客様がイメージしやすいように、編集スタッフが仮のナレーション音声と、BGMを入れて、映像を編集。

ナレーションが映像全体の時間の長さを大きく左右するため、映像全体の時間を短くしたい場合、ナレーションの文をシンプルにしていきます。(※早口にすると聞き取りにくくなるため)

▼ナレーターの候補出し

お客様のイメージや、映像を見る人へ与えたい印象を考え、ナレーターを数名提案し、お客様に選定していただきます。

スタジオで収録(お客様によるナレーション収録の立ち会い)

ナレーターの声を収録し、効果音やBGMとの音を綺麗に調整するため、専門のエンジニアがいるスタジオで行います。

※特に、CM(ラジオも)やテレビ番組などは、㏈(=デシベル、音量の単位)などの細かい音の規定もあり、BGMとナレーションを入れた全体のボリュームを調整が必須となります。YouTubeでも推奨の音量があったりします。

撮り直しが発生した場合、費用がかさんだり、納期に間に合わない恐れもあるため、多くはお客様に立ち会っていただき、大事な「商品名」「地方の地名」などのイントネーションや読み方に間違いがないようにチェックをしていただきます。

※立ち会いなしの簡易的なナレーション収録も可能ですが、不安要素が発生する可能性がございます。

▼納品

ナレーションとBGMなどが入った音と、映像と合体させて納品いたします。

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございました。

ナレーションの有無やその内容によって、映像の完成度が大きく左右されるので、その必要性や重要性について少しでも伝わったら嬉しいです。

映像制作に関して、もし何かご不明な点や相談したいことがございましたら、お気軽にエレファントストーンのコーポレートサイトTwitterからお声がけください。

この記事を書いた人

山口明宏
エレファントストーンのディレクター。「ぐっさん」と呼ばれてます。

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