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本棚や鏡で動画広告!?
デジタルサイネージによる新たな広告手法

本棚や鏡で動画広告!? デジタルサイネージによる新たな広告手法

私たちが1日の中で最も見る動画とは、動画広告かもしれません。電車内で、テレビで、ビル壁面の大型ビジョンで、あるいはYouTubeやTwitterなどのネット上で知らず知らずのうちに見ていることが多く、いつしか動画広告は身近なものとなりました。

今回はどんな場面で動画広告が行われているのか、何気ない日常の中にあるものから、最新技術と空間を利用したものまでご紹介します。

タクシーでデジタルサイネージ広告(=電子広告)

一つ目は、最近特に変化したといわれているタクシーのデジタルサイネージ広告(電子広告)です。運転席と助手席の間にモニターが設置されており、乗客向けの広告を流すことができます。タクシーの後部座席の広告枠は非常に人気が高く、1〜2ヶ月先まで満稿状態になっている場合もあるとか。

そんな、人気急上昇中のタクシー動画広告のターゲット層と事例をご紹介しようと思います。

ターゲット層

タクシーは特にビジネスマンの中でも役職付きの方が利用することが多く、利用者の年齢層は40代、50代、30代の順で多いです。

また、ビジネスマンだけでなく幅広い年齢層の利用を目指し、多くのタクシー会社では妊婦・子ども向けの取り組みを行っています。事前登録をすると、24時間いつでもいざという時に病院までタクシーを利用することができる妊婦向けのサービス、子供の保育園や習い事への送迎などのサービスを行っています。

事例1.  CX(顧客)プラットフォームサービス「KARTE」

株式会社プレイドが提供する「KARTE」は、ウェブサイトやアプリの訪問者の行動や感情をリアルタイムに解析し、一人ひとりに合わせたCX(顧客体験)を提供するプラットフォーム。

タクシーの利用者層を踏まえ、マーケティングに有利なプラットフォームサービスの広告を行なったと考えられます。こちらのサイトでは、KARTEのCMのストーリーや込められた思いがご紹介されています。

事例2.  レシピ動画の「kurashiru(クラシル)」

株式会社delyが運営する「kurashiru」は、国内1位のレシピ動画数を誇るレシピ動画アプリです。20代から40代の女性を中心に利用されています。

kurashiruの利用ユーザーは35.7%が関東在住のため、ユーザー特性を生かし都内のタクシーに搭載されている「Tokyo Prime」と共同広告を行っています。広告内容はコンテンツとして馴染んでいるレシピ動画。タクシー車内での宣伝により、購買意識を高めることが期待されています。

新たな本棚デジタルシェルフ

次に書店でのデジタルサイネージを利用した広告についてです。

9月18日に丸善ジュンク堂書店 池袋店でデジタルサイネージ搭載の本棚「デジタルシェルフ」が設置されました。
紙のPOPに代わりデジタルシェルフを設置することにより、インターネット経由で書籍の動画広告や書店員のおすすめ情報を随時配信することができます。紙のPOPよりもインパクトがある宣伝ができると期待されています。

デジタルシェルフのインパクトというのは、文章では少々伝わりにくいかもしれません。実際に池袋店で導入された時の映像をご覧ください。

デジタルシェルフは本のPRだけでなく、書店員がPOPの作成、差し替えを行う手間が省け書店員にとってもメリットがあります。また、来店客がデジタルシェルフで立ち止まった頻度や書籍を手に取った回数を計測するセンサーがあり、広告効果や購買行動のデータを収集することが可能です。

デジタルシェルフの他、入り口付近に一面とレジカウンターに四面のデジタルサイネージを導入しており、これらは書籍の情報や売り上げランキング、映画やエンタメ情報などを発信しています。

デジタルシェルフは書店だけでなく、コンビニや食品スーパーでの導入も検討されており今後幅広い場面で導入される予定です。紙の節約にもなり、会社のエコ活動の一環としてもいかがですか?

最新技術と空間を利用した広告方法

鏡は自分を映すだけでなくメイクやスキンケア、洋服のコーディネートのアドバイザーと従来の形を超えたものとなる日が近いかもしれません。とてもシンプルなことですが、鏡がディスプレイとなることで無限の可能性があります。

何度も何度も試着をすると疲れる時、実際に持っている服と合うか分からず悩む時はありませんか?

バーチャルでフィッテイングが可能な鏡です。あらかじめ洋服を鏡に内蔵されているカメラで撮影し洋服のデータを合成することで、バーチャルで試着をすることができます。鏡の機能とARを活用したこの鏡をスマートミラーといいます。

スマートミラーはセンサーやカメラで撮影された画像による肌解析を基に、適切なメークやスキンケアを提案する鏡(ミラー)だ。
パナも開発中「スマートミラー」は美容の新市場を作るか

今年4月に鏡面ディスプレイ「MirrorRoid」と美容室の空間を利用した動画広告の提供が開始されました。

美容室に導入されたスマートミラーは「ヘアシミュレーション」「肌質・髪色チェック」「ヘアーカタログ」といったAR(拡張現実)を活かしたシミュレーションを行うことができます。

画像のように「MirrorRoid」の下方部分では鏡面機能を阻害することなく動画広告を表示できます。主なターゲットは、美意識の高い女性ユーザーです。施術中は椅子に座り正面を見ることが多く、鏡での広告は真新しいものであるため注目が期待できます。

「MirrorRoid」を開発したミラーロイド社は今後、首都圏の美容室を中心に設置台数を増やすと予定しており、さらにフィットネスジムやファション業界などさまざまな場面での導入を進めているそうです。

まとめ

今回はタクシー、書店、美容室の3つの場面でのデジタルサイネージの利用場面をご紹介しました。しかし、実際にデジタルサイネージが利用されている場面は、さらに多く何気ない日常の中にあるかもしれません。幅広い広告場面とデジタルサイネージを利用し広告の影響力を伸ばしましょう!

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この記事を書いた人

久末有紗
エレファントストーンのインターン生

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