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大自然×テクノロジー!ハイブリッドで最先端な「4K・VR徳島映画祭」

大自然×テクノロジー!ハイブリッドで最先端な「4K・VR徳島映画祭」

先日、「ポーランド映画祭」と「東京フィルメックス映画祭」という東京で行われた二つの映画祭を取り上げさせていただきましたが、ここのところ郊外や地方でも斬新で面白い映画祭を開催する試みが見られるようになってきています。

今回は、そんな中でも非常にユニークな取り組みがなされている「4K、VR徳島映画祭」(今年の11月22日から24日にかけて開催)について、事後レポートとはなりますが、ご紹介させていただきたいと思います。

4Kシアター、VRシアター、360°シアター……最先端のエンターテイメントが大集結

徳島映画祭の特徴をひとことでいうと、野心的な取り組みが数多くなされた「攻める映画祭」。日本では、”4K・8K・VR映像“に特化した“たったひとつの”映画祭です。

PR動画にあるように「しぜんと学び、未来と遊ぶ」をコンセプトに、映像コンテンツが「観る」時代から「体験」する時代へと変化している昨今のトレンドを踏まえ、参加者が実際に体験して楽しむことが出来るインタラクティブなフェスティバルになっています。

上映作品は、「高校生部門」「あわ文化振興部門」「特別上映作品」「ノミネート作品」「一般上映作品」に分かれ、徳島県出身の監督を招くなど幅広いジャンルの作品を楽しむことができますが、なんといっても本映画祭の見どころは、従来の映画上映にとどまらない、4Kシアター、VRシアター、360°シアターでの上映です。

VRならではの没入感と立体感を生かした「阿波人形浄瑠璃」や、阿波おどりを全方位で体験する「360度阿波おどり」など地方での映画祭でしか味わうことのできない作品も上映され、好評を博した模様です。

個人的には、レベルMaxのゲームオタク女子高生が実体化してしまったVRのラスボスと死闘を繰り広げる「 VR勇者さくら ~禁断のコード~ 」という作品が気なりました。上の動画は、YouTubeで公開されていた同作の短編ドラマ版となっています。ぜひ、ご視聴くださいませ。

「ここがすごい」徳島映画祭!

実は映画祭の舞台となった徳島県神山町(市内から40~50分のところに位置する中山間部の小さな町)には、注目のIT企業の本社やサテライトオフィスが全国から20社近く集まっており、総務省の5G総合実証試験も2019年1月にドコモ主導により同町で実施されてます。

▼実行委員でもある「えんがわオフィス」による神山町PR動画

徳島県自体も全国屈指の光ファイバー網やケーブルテレビの普及率を誇っており、そんな隠れたハイテク大国(?)の威信をかけ「4K実証するなら徳島で!」を合い言葉に、次世代メディアをとりまく技術・映像コンテンツに関するさまざまな情報が本映画祭から発信されています。

本映画祭は、映画上映以外にも、次世代テクノロジーに関するイベントや展示が数多く行われ、活況を呈したようです。

個人的に面白いなと思ったのは、まったく新しい形のライブエンターテイメントで知られる「NO BORDER」の取り組みです。

同イベントは、2019年2月に大阪で開業されたインバウンド向け劇場「COOL JAPAN PARK OSAKA」で催され、会場内のPanasonic製3Dスキャナでその日の観客を次々にスキャンし、組み込まれた観客のアバターがスクリーン上でキレキレのダンスを踊るというもの。(動画は、「踊れない芸人」の千原ジュニアさんのアバターがダンスするというもの)

多くのメディアにとりあげられ高い評価を得た革命的エンターテイメントが、なんと本映画祭にも上陸。最新型3Dスキャナで生成された“参加者”のアバターが阿波踊りに熱狂した模様です。

社会問題にもコミットした町おこしの最新系

また本映画祭では、賑やかなエンターテイメントイベントに留まらず、日本の未来に向けて社会問題とテクノロジーについて考える真摯な場も提供されています。

セミナーでは、「VRで実践する未来の介護」をテーマに、外出することが難しい高齢者・身体障害者・知的障害者の方へ向けて、「こころに残る風景」「行ってみたい場所」「かつて訪れた観光地」といった旅行体験をVRで提供する近未来について語らたようです。

また、フォーラムでは、「限界集落×フリーランス×YouTuber 〜新時代の田舎暮らし〜」をテーマに、地方ならではの社会問題解決に向けた最先端テクノロジーの活用についても言及されています。

地方で開催された小さな映画祭が、さまざまな分野を取りこむことで大きな関心を巻き起こし、地域の町おこしにも繋がるのだとしたら、これほど素晴らしいことはなく、映画祭のあるべき姿ともいえるでしょう。神山町にある町立の小学校が会場になっているのも素敵です。

フードも充実しており県内のグルメが大集結していたようなので、筆者も来年こそはリアルタイムで生の声をお届けできればなと考えています。今後も、面白い映画祭があったらいろいろと取り上げさせていただくつもりです。どうぞお楽しみに!

4K・VR徳島映画祭ホームページ:https://4kforum.jp/

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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