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撮像素子とは?サイズが大きいメリット、デメリット
【デジタルカメラの基礎講座(第3回)】

撮像素子とは?サイズが大きいメリット、デメリット 【デジタルカメラの基礎講座(第3回)】

前回のデジタルカメラの基礎講座では、「画質の良さは”3つの要素”で決まる」をテーマにカメラ選びのポイントをお伝えしました。

カメラの良し悪しを決定づけるポイントのひとつが撮像素子(イメージセンサ)です。なぜなら、撮像素子のサイズが大きいほど画質が良くきれいに撮影できるため。しかし、画質が良いことによるデメリットもあるので、その点についても把握しておく必要があります。

撮像素子のサイズは大きいほうがいい?

撮像素子とは、カメラのレンズを通して取り込まれた光を定着させる役割をする部分です。「フルサイズ」や「APS-C」などいくつも種類があり、カメラによってサイズは異なります。

基本的には撮像素子が大きければ大きいほど光を多く集められるため、色を詳細に表現して高画質な画像・映像を撮影できます。

メリット1:夜景・星空もきれいに撮影できる

スマホのカメラで暗いシーンの撮影をした経験がある方はわかるかと思いますが、どうしてもノイズが多くなってしまいます。これはスマホについている撮像素子が小さいためです。

撮像素子が大きいカメラは弱い光でもしっかりと集められるため、暗いシーンの撮影に適しています。夜景・星空などもきれいに写すことが可能です。

メリット2:きれいなぼかしも可能

背景をぼかしてきれいに撮影するのも、撮像素子が大きいカメラのほうが得意です。撮像素子が大きければ、レンズも選択肢が広がり大きいものを選択できます。すると、さらにきれいなぼかしを演出できるようになります。

撮像素子が大きいことのデメリットもある

撮像素子が大きいことはメリットばかりではありません。

大きく分けると2つデメリットがあります。ひとつは、カメラの価格が上がること。撮像素子が大きいほど高画質な撮影が可能になるため、カメラの価格も比例して高くなります。

もうひとつは、(映像に限っていうと)データの情報量が多くなってしまうこと。データの情報量が多くなると、それを処理する画像処理エンジンへの負荷も大きくなります。結局、メディアに記録する処理速度にも限界があるため、撮像素子が大きいことでかえって高画質な収録形式で収録できない……というケースもあります。

実際に映画用などのハイエンドレンズは、「スーパー35mm」という「フルサイズ」よりも小さな撮像素子でベストな状態になるよう調整されたものが多く販売されています。映像を撮影する場合は、画像処理エンジンや収録形式にかかる負荷、レンズの選択肢などのバランスを踏まえてカメラを選択するのがおすすめです。

1分、10分と撮り続ける映像の場合、画像処理エンジンの処理速度が、最終的に出来上がる映像の質に大きく影響します。撮像素子の大きさよりも、画像処理エンジンの処理速度を優先して考えるといいでしょう。

次回予告

次回のデジタルカメラの基礎講座は、撮像素子の「フルサイズ」と「APS-C」の違いについてです。

▽デジタルカメラの基礎講座
第1回:基本的な構造と各パーツの特性
第2回:カメラの選び方。画質の良さは”3つの要素”で決まる
第4回:撮像素子「フルサイズ」と「APS-C」の違い
第5回:撮像素子のサイズ比較「スーパー35mm」が業界のスタンダード
第6回:画像処理エンジンとは?rawデータで撮影するメリットとデメリット
第7回:4Kってどういいの?映像の”解像度”とは
第8回:アスペクト比(縦横比)とは?
第9回:絞り値(F値)の基本

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンで開催される月1会議でのプレゼンテーションや、社内研修をもとに記事を作成、更新します。

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