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画像処理エンジンとは?rawデータで撮影するメリット、デメリット
【デジタルカメラの基礎講座(第6回)】

画像処理エンジンとは?rawデータで撮影するメリット、デメリット 【デジタルカメラの基礎講座(第6回)】

前回のデジタルカメラの基礎講座は「撮像素子(イメージセンサ)のサイズ比較「スーパー35mm」が業界のスタンダード」と題して、撮像素子の規格について説明しました。

今回のテーマは「画像処理エンジン」。「レンズ」「撮像素子」と並んでデジタルカメラの画質を決定づける重要な役割を担っている部分です。

レンズおよび撮像素子を通過した情報に対していろいろな処理を加える画像処理エンジンですが、ここを通過しない「raw」と呼ばれるデータも存在します。その違いを押さえておきましょう。

画像処理エンジンの役割とは

撮像素子が受け取った光の情報に対して、いろいろな処理を施すのが画像処理エンジンです。
具体的には、
・RGB画像の生成
・明るさの調整
・ホワイトバランス調整
・シャープネス調整
・コントラスト調整
などを行うことができます。

そして、写真や映像をjpegやMP4などに圧縮するためにも用いられます。

メーカーによって名称や性能は異なる

画像処理エンジンはメーカー各社が独自で開発しているため、それぞれ名称も異なります。
代表的なメーカーを取り上げると、例えば
キヤノン 「DIGIC」
ニコン 「EXPEED」
パナソニック 「ヴィーナスエンジン」
ソニー 「BIONZ」
ペンタックス 「PRIME」
カシオ 「EXILIMエンジン」
オリンパス 「TruePic」 などがあります。

そしてこれらはより高性能な画像処理エンジンを目指して、進化・バージョンアップが続いています。名称の後に数字がつき、その数字が大きいほど最新であるケースが多いです。

メーカーや種類の違うデジタルカメラで撮影した写真の色味や雰囲気が異なるのは、こうした違いがひとつあるといえます。

rawデータとそのメリット・デメリット

画像処理エンジンで処理をする前の、生(元のまま)のデータのことを「rawデータ」といいます。高性能のカメラの場合は、このrawデータを記録しておくことができます。

rawデータのメリットは、撮影後に明るさなどの細かい調整ができること。編集の自由度が高いです。一方デメリットは、データの容量が重いこと。カメラにもよりますが、データが重すぎて動かなくなるケースもあります。

一口に「画像処理エンジン」といっても、メーカーによってその名称や性能は異なります。その開発は絶えず進んでいるため、さらなる高画質への進化が期待できます。また、容量が重くなってしまうデメリットもありますが、後々細かい調整をしたい場合などはrawデータで記録するのもよいでしょう。

次回予告

次回のデジタルカメラの基礎講座では、映像の解像度をテーマに、解像度の定義について説明します。

▽デジタルカメラの基礎講座
第1回:基本的な構造と各パーツの特性
第2回:カメラの選び方。画質の良さは”3つの要素”で決まる
第3回:撮像素子とは?サイズが大きいメリット、デメリット
第4回:撮像素子「フルサイズ」と「APS-C」の違い
第5回:撮像素子のサイズ比較「スーパー35mm」が業界のスタンダード
第7回:4Kってどういいの?映像の”解像度”とは
第8回:アスペクト比(縦横比)とは?
第9回:絞り値(F値)の基本
第10回:露出の三角形「シャッタースピード」の基本
第11回:露出の三角形「ISO感度」の基本
第12回:写り方を決める露出の三角形まとめ
第13回:”高性能のレンズ”って何?

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンで開催される月1会議でのプレゼンテーションや、社内研修をもとに記事を作成、更新します。

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