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4Kってどういいの?映像の”解像度”とは
【デジタルカメラの基礎講座(第7回)】

4Kってどういいの?映像の”解像度”とは 【デジタルカメラの基礎講座(第7回)】

前回のデジタルカメラの基礎講座では、画像処理エンジンとrawデータについて説明しました。

今回のテーマは「映像の解像度」です。映像に携わっている方はもちろん、そうでない方も「HD」や「4K」という言葉を目にする機会、耳にする機会はありませんか。これらはいわゆる解像度を表しているのですが、具体的にどのように定義されているのでしょうか。

映像における解像度とは?

そもそも私たちが普段に目にしているデジタル映像というのは、四角いピクセル(=px:コンピュータ上で画像を扱う際に用いる情報の最小単位)が敷き詰められて表現されています。

テレビの映像もよくよく見ると小さなピクセルが並んでいるわけです。このピクセルの数や密度、配置を「解像度」といいます。密度が高ければ高いほど解像度も高くなります。

そして解像度は、撮像素子(イメージセンサ)と画像処理エンジンの性能で決定されるところがあります。

解像度の定義

解像度 定義
HD(ハイビジョン) 1280×720px
フルHD(フルハイビジョン) 1920×1080px
2018年12月現在最もスタンダード。ハイビジョン放送の解像度であり、映像の納品物も概ねこの解像度。
2K 1K(キロ)=1000なので、2K=2000
フルHD(1920×1080px)は約2000なので、2K≒フルHD。
ただし、2560×1440pxを2Kということも。
4K DCI 4K(4096×2160px)、もしくはITU 4K(3840×2160px)どちらかを指す
Ultra HD UltraHD(UHD)= ITU 4K(3840×2160px)
8K 2Kの16倍である7680×4320

一口に「4K」といっても、2パターンあることは頭に入れておきたいポイントです。規格の違いなのですが、「4K」と言われた場合は基本的に「Ultra HD(ITU 4K)」と捉えれば問題ありません。

フルHDの納品でも4Kで撮影する理由

エレファントストーンが担っている案件の大半の納品形式はフルHDです。ただし、納品形式がフルHDにもかかわらず、4Kや5Kが撮影できるカメラを使用することがあります。

例えば4Kで撮影してフルHDで納品する場合は、編集で小さく処理をしなくてはなりません。最初からフルHDで撮影すれば小さくする手間がかからなくていい、というのはあるものの、実はフルHDで撮影してフルHDで納品するよりも、4Kで撮影してそれを編集で縮小してフルHDにするほうが、よりシャープに、ぼやけずに、きれいな仕上がりとなります。

これはあくまで編集段階の話ですが、4Kや5Kのカメラを使用してフルHDの納品物を撮影することには、このように大きな意味があるのです。8Kで撮影してフルHDにすればよりきれいな画になるといえます。

現在フルHD以上の納品形式があまりないのは、4Kで放送できる番組や、4Kで表示できるモニターが少ないためです。とはいえ、 2018年12月1日から「新4K8K衛星放送」が開始したこともあり、スタンダードは変わっていくと予想されます。

ちなみにYouTubeでも4Kが再生できますね。実際に4Kの映像を見るには、4Kモニターでなければ意味がありません。4Kで収録した映像を、フルHDしか映し出されないモニターで「4K」を選択して視聴しても、ただ重くなるだけといえます。

スマートフォンの「4K」とフルHDビデオカメラの「4K」の違い

最近ではスマートフォン(以下スマホ)でも4Kが撮影できますよね。では、「スマホとフルHDビデオカメラの4Kは何が違うの?」「両方とも同じ……?」と思いませんか。

そもそもスマホのように小さなデバイスで、どうして容量の大きそうな4Kが撮影できるのでしょうか。

……実はスマホのセンササイズ(撮像素子のサイズ)は非常に小さいです。その分データ量が小さく、画像処理エンジンによって高度な処理を施せるため4K収録が可能となっています。

しかし、センササイズが小さい分あまりきれいには写りません。分かりやすくお伝えするならば「あまりきれいではない4K」です。

4Kと一括りにしてもすべてが同じようにきれいなのかというと必ずしもそうではなく、4Kの中にも品質の違いがあるのです。

次回予告

次回のデジタルカメラの基礎講座では、映像の縦横比「アスペクト比」について取り上げたいと思います。

▽デジタルカメラの基礎講座
第1回:基本的な構造と各パーツの特性
第2回:カメラの選び方。画質の良さは”3つの要素”で決まる
第3回:撮像素子とは?サイズが大きいメリット、デメリット
第4回:撮像素子「フルサイズ」と「APS-C」の違い
第5回:撮像素子のサイズ比較「スーパー35mm」が業界のスタンダード
第6回:画像処理エンジンとは?rawデータで撮影するメリットとデメリット
第8回:アスペクト比(縦横比)とは?
第9回:絞り値(F値)の基本
第10回:露出の三角形「シャッタースピード」の基本
第11回:露出の三角形「ISO感度」の基本
第12回:写り方を決める露出の三角形まとめ
第13回:”高性能のレンズ”って何?

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンで開催される月1会議でのプレゼンテーションや、社内研修をもとに記事を作成、更新します。

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